2010年04月14日

大物を料理してやる。

前回からの続き。

旅行先の海で釣りをした。

色んな釣りがあるのだが、俺は基本的にはチヌ(黒鯛)を専門に狙うチヌハンターなのである。チヌはとにかく好奇心旺盛なくせに警戒心がすごい気難しい魚である。チヌにとってできるかぎり違和感の無い仕掛けを心がけている。なのでハリスという針に結んである釣り糸は1.5号のまあまあ細いラインを使っている。


紀州釣りという釣り方が好きなのだが、海水がまだ冷たいのでエサはシラサエビという生きえさを使用した。


ウキを眺めているとグっと沈む。ちなみにこの瞬間が一番、アドレナリンが出る。


「ガチっ!」と併せると確実にヒットした手ごたえ。ちなみにこの瞬間は満面の笑みなので、たぶん相当気持ち悪いと思う。


さあ、ここからが戦い。これまである程度、チヌは釣ってきたので引き方でチヌかどうかわかる。


ガツガツ頭を振りながら横に走る魚。竿がかなりギュンとしなる。かなりのパワー。


「ああああ・・・ボラ(チヌ釣りでの外道で臭い魚)か・・」


ボラはチヌよりパワーがある。かなりの落胆。竿がガンガン揺らされる。

少し巻いてはまた戻される強烈な引き。

この辺からちょっとボラじゃないかもと思い始める。

昔、大物がかかって糸を切ってから6年くらいは悪夢にうなされた。ボラでもなんでも切られるのが大っ嫌い。

ハリスは1.5号。リールのドラッグをさらに緩めて長期の格闘プランに方針転換。巻いては戻され、巻いては戻されでなかなか弱らない大物。
大チヌを弱らすのは空気を吸わすのだが、この大物はまず上がってこない。

さすがの格闘に周りのおっちゃん達(釣り人)が集まってくる。これでボラなら恥ずかしい・・・・

ゆうに30分くらい格闘。


ユラユラと魚体が見えると、サポート(網に入れてくれる人)をしてくれているオッチャンが叫ぶ。


「青物や〜!!!!」

俺を含めた全員で


「何いぃぃぃ〜!!!」

全員、劇画タッチの表情とセリフで、これが少年ジャンプなら絶対に次号に続く展開だ。

これは意地でも切るわけにはいかない。かなりのプレッシャー。さらに格闘は続きさすがに魚が弱ってきたが、同時に俺も弱ってきた。オッチャンたちの大きな声援や励ましがなければ心が折れてたかもしれない。


格闘すること40分。やっと釣り上げることができたその魚は



















hama.gif

ハマチ!!!


タバコを吸うシブイおっちゃんが「長い間、釣りしてるが1.5号の糸でこんなモノを釣り上げた奴なんて始めて見たぜ」とこれまた劇画タッチに褒められる主人公の俺。



hamasabaki0.gif

どんなもんじゃい!!!

65cmあったので関西ではメジロと言う。


kinen.gif

その後、黒鯛もきっちり4匹釣り上げて、この日は大漁!


で、さっそく俺の魚料理が開始。釣り師は自分の手で裁いて初めて釣り師。釣った魚を奥さんに「料理して」ってのは俺の中では本当の釣り師ではない。

ちなみに俺の奥さんは魚を触ることができない!ただし食うのは大好き。

tinusabaki01.gif

チヌはお手のもので、サクサクとサバクことができる。
短時間でお造りの完成。

tinusabaki02.gif

甘くてコリコリの刺身。

頭とアラを使ってチヌの味噌汁。

miso.gif

表面に脂が浮くくらい良いダシで、コレ飲んだら、しばらく他の味噌汁は無理。


しばらくハマチ三昧が続くこともあり、残りの三匹のチヌは開いて一夜干しにすることに決定。

hira.gif

海水と同じくらいの塩水に小一時間くらい漬けて表面に軽く塩を振って俺愛用の一夜干しネットでベランダに干す。

ami.gif


保存もきくし、タンパク質がアミノ酸に分解されるんで、かなり美味しくなる。数が釣れたらぜひ、一夜干しをして欲しい。
後日、焼いて食ったチヌ。想像を超えるかなりの美味であった。
yaki.gif


さあ、いよいよ、主役のハマチ。


ハマチは意外と身が柔らかいのとウロコがないので意外とサバキやすい。
hamasabaki1.gif


ただし、血がすごいのと内臓がグロいので無理な人はかなりきつい。

hamasabaki2.gif

俺はブラックジャックの愛読者だったので手術関係は無問題。

ただ、想像以上に脂なので包丁が切れなくなってくるので注意が必要。

hamasabaki3.gif

さすがにデカイだけあって身が多い。けっこうおすそ分けしたのに一日では食いきれない。

ハマチの刺身三昧。

sasi.gif


ハマチは二日目は身もさらに甘くなってて美味しいのだが、さすがに刺身だけでは飽きてきたのでチラシ寿司を作った。

tirasi.gif


得体の知れない下の物体は頭に塩を振って一晩寝かせて豪快に網で焼いたカブト焼き。目玉周りは最高。おかずというより焼酎の肴に。

kabuto.gif

下の怪しげなのは、刺身の身と頭以外の残ったもので作ったネギとハマチのアラ煮。

魚は捨てるとこはないくらい俺は全部食い尽くす。魚に対する感謝の気持ちだ。

アラ煮の美味しく簡単レシピは「エバラすき焼きのタレ」+「酒」+「水」+「生姜」+「お祈り」。

こんなに簡単なのに、家庭でできる料亭風アラ煮込みに。普通に魚の切り身でもOKなのでお試しあれ。

ara.gif


こんな感じで魚を釣るのが楽しくて、めっちゃ美味しく食べて、面白い一日であった。





















posted by ぺっくん at 06:43| Comment(5) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月02日

鳥羽に行ってきた(旅館編)

あわただしい毎日に一段落ついたので、三重県の鳥羽に行ってきた。


都会の喧騒を離れて、自然と触れ合いのどかなとこでホッコリするのが旅のいいところでもある。

桜は七分咲きと言ったところか、桜があって、松があって、鹿がいて、春らしく蝶も飛んでたり日本の風情ある景色。










sika.gif


こんな心が洗われる穏やかな景色なのに・・・








あと、猪さえいれば「猪鹿蝶」じゃないかと花札の役がリーチでイライライする俺は人間的に問題があるのだと思う。



今回は旅館が面白かった。


ある老舗の旅館で山の上で海が見えるオーシャンビュー。建物は古いのだけど、ものすごく広くてとっても情緒が溢れている。

旅館は好きな部類。ただ、


今回の仲居さんはかなりヤバかった。


受付ですぐ「仲居さんが伺います」とのこと。

荷物を持って部屋に入る。まぁ、普通の流れは、部屋を見て、窓の外を見て「うわー綺麗な景色」、「広いなー」って感じでテンショが上げていると、「失礼します」って仲居さんがお茶を入れに来てくれて、世間話をしながら、夕食・朝食の時間、温泉のことなど一通りの説明を受けたあと、浴衣に着替えてくつろぐってとこがこれまでの旅館の流れ。



ところが、今回の旅館は、待てども、待てども





仲居さんがまったく来る気配がない。


来るって言ってたよな・・・・?


あんまり遅いのでフロントに電話。

すると、やっと「すいませーん、遅くなりまして」っと初老の仲居さんが登場。

なんか、衣服や髪型は乱れてるし息遣いが粗い。よっぽど慌てて走ってきたのだろう。忘れてましたとは決して言わず「忙しくて遅くなりました」とのこと。ちなみに、旅館に入って俺達以外の客とは出会っていない。


俺も色んな人間と出会ってきたので、ある程度初対面の人でも「どんな人なのか」というアンテナメーターは働く。仲居さんを見たのっけから俺の人物測定メーターの針が「変な人」という目盛りに大きく振れる。



まず、あまりにも滑舌(かつぜつ)が悪いのと訛りがキツすぎて何を言ってるのか、あんまり聞き取れない。とにかく満面の笑みなので歓迎してくれていることに間違いはなさそうだ。


で、色々話して理解したことは。

夕食と朝食の場所は違う部屋で用意しているので、そちらの方に移動して食べて欲しい。場所は追って電話で連絡するとのこと。


「朝食は何時がいいですか?」と聞いて来た。

旅行に行くときの二日目は、いつも釣りなので朝食は7時にしてもらっている。

「朝7時でお願いします」


仲居さんの表情が一瞬変わると


仲居:「なんでそんなに早いんですか!!!」


俺:「いや・・海の近くだし釣りとかしたいから・・」


仲居:「ちょっと早すぎますよ!」


そうなのかな?交渉の末、朝食は7時30分にしてもらった。


仲居さんが去った後、なんか変やなーっと連れ合いと笑う。しばらくテレビを見てると、部屋のTELが鳴る。


さっきの仲居さんである。


ただでさえ、滑舌が悪いのに、電話だとさらに聞き取れない。何度も聞きなおす。どうやら、食事の用意ができたから準備された部屋に来いとのこと。翌日の朝食の場所も電話で説明してくれる。


部屋の番号を言ってくれればいいのに、やたらと部屋の道順を説明してくれる。別館とか本館が増築されたやたら広い旅館なので迷わないように配慮してくれてると思うのだが逆に不親切。



そもそもスタートの基準がすべて男子浴場から。

普通、説明するなら俺の部屋からやろうがっ!


仲居:「夕食の部屋は男子浴場から一本目を右に曲がって、それで次の角を左。まっすぐ行くと税務センターがありますので、その横の階段を下りて・・・」


俺:「ちょっと、待って!税務センター?」


仲居「はい、税務センターです」


俺:「税務センターですか?」

仲居:「はい」


旅館の中に税務センターなんて施設があるのだろうか。老舗の旅館だから、お客さんに税金の相談を聞くサービスでも設けてるのだろうか。


まぁ、とにかく「夕食の部屋」を目指して「税務センター」を探しに部屋を出る。ちなみにスタートの男子浴場までの道順は聞いてないので自力で探さないといけない。


たしかに無駄にだだっ広い旅館で、使われていない施設や廊下などは節電の為に電気を落としているのでとっても暗い。なんか肝試しをしているような感覚である。古い日本人形とか鎧もあってマジで怖い。


なんとか男子浴場は発見したのだが、何度探しても、その「税務センター」とやらが発見できない。怖いは腹は減るはでイライラしてくる。
何度回っても税務センターではない。



!!!!!!!





この野郎、ここって「税務センター」じゃなくて・・
















「ゲームセンター」じゃないのか??


滑舌が悪いのにもほどがあるわ!



ゲームセンターの横の階段を下りると、案の定その仲居さんが立っていた。


「遅かったですね〜」


「・・・・・・・・」



で、食事の部屋に無事到着。


そんか感じだったので、食事もあんまり期待してはいなかったのだが、
以外に以外。


食事は最高だった!


ryouri.gif

全部、写真に入りきれないくらいの豊富な料理の量。また、一つ一つの質がかなりいい。

松坂牛のバター焼き、伊勢エビを中心にした刺身の船盛り、ウニの炊き込みご飯と高級食材が並ぶ。


awabi.gif

新鮮なアワビ一匹を直火で焼いてレモン汁で食す。飲み込むのがもったいないくらい至福の瞬間だった。

大食漢で知られる俺と連れ合いの胃袋を十分に満足させてもらった。


で、普通は仲居さんが来て食器を下げていくなりして「めちゃくちゃ美味かったです」とか言ってコミュニケーションを図る。ところが食事を始めて2時間くらい経ってるのに、待てども待てども仲居さんが来ない。


もう、部屋に戻っていいのかな・・・・?


一応、フロントに「食事が終わりました」と連絡をして部屋に戻ることにした。


部屋に戻る道中、後ろから追いかけてくる仲居








仲居「客さん、まだ、お吸い物が残ってまーす!」


いくらなんでも遅すぎるやろが・・・・



仲居:「部屋にお吸い物を届けようと思いました」



部屋でお吸い物だけを啜る夫婦の姿って違和感あるだろうっ


デザートもあるらしく、結局、さっきの食事の部屋にもどってお吸い物とフルーツを食すことにした。


せっかくなので、仲居さんに頼んで夫婦ツーショットの写真を撮ってもらうように依頼。仲居さんはお客さんに頼まれることが多いので意外と上手に撮ってくれる。


ハイチーズ。「カシャ!」








見事に連れ合いの顔が画面から切れていました。



その後も、色々と仲居さんの天然ボケっぷりはすさまじく、見事に変な人ではあったがどこか憎めず面白い人であった。


食事も美味しく、部屋も広くて綺麗。総じて良い旅館だった。



次の日は恒例の海釣り。


俺の釣り人生で初の出来事に遭遇!!いったい俺の身に何が起こったのか?


衝撃の<釣り編>はまた次回(笑)






posted by ぺっくん at 04:46| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。